投稿日時 2024-02-14 16:32:37 投稿者 宝輪 鳳空 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
投稿者コメント | |
「聴いてくれキナ。おれは他で生きていく自信もない」 「情けないこと言わないでリュウジ」 「きみは女なのに強い。どうしてそう前向きなんだ」 「ひとりじゃ誰だって心細いわよ。でもあたしにはあなたがいる」 「え? おれなんて、何の取り柄もないぜ」 「いる。だけでいいの。あなたはいつだって優しいから」 「そ、そんなことないさ。……近頃じゃ自分の弱さに悩む。だから苦しんでるきみやダンに声ひとつかけられなかったり、力になれない自分にまた悩んでしまう」 「それはあなたも何かを背負ってる。みんな同じよ。あたしのために悩んでくれてありがとう。思いやってくれるあなたを、あたしは信じてる」 「う、うん。おれの方こそ、ありがとう」 「あと(女なのに)とか言わないで。いちいちそう思われるの何か腹立つから」 「……あ。そうか、ごめんよ」 「心に誓って。自分に降伏しない。退却しないって」 「……自分に……か。わ、わかった。誓うよ」 「よろしい。それでこそあたしたちチームのリーダー」 「きみには何でも話せるよキナ。きみには嘘をつけない。いつも告解室にいるようだ。まるで、おれのシスターだ」 「あの時、ベンソンから救けてくれてありがとね」 「お、おう。マイ・シスター……」 https://ncode.syosetu.com/n9702is/ |
||
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報 |
▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて) |