投稿日時 2024-12-13 09:35:30 投稿者 ![]() 宝輪 鳳空 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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ギーガが去ってからも、ゼロウは忘れられずにいた。 頭部の赤い光は美しく、謎めいていた。 ゼロウはその指間腔から注入する〝ナノ・レンチ〟で仲間たちカラクリアンを体内部から隈なく調べあげ、修理し、整備する。 ギーガはかつて、監視塔だった。 星の安全を見守る新型の監視塔。 意思があるとはいえ彼らカラクリアンは創造神オルガが作ったもの。 『新型』にカテゴライズされる者は『旧型』にとって、ある意味脅威だった。 何故なら旧型は排除され廃棄されるわけだから。 「新型は敵だ。信じるな」 「神オルガの尖兵だ。やつらは俺たちを殺しにくる」 と、仲間たちはゼロウに言っていた。 赤い光に魅せられたのは確かだった。 しかしゼロウは忘れられなかった。 「魔申王ラモンを信奉している」 新型旧型関係なく、そう言うギーガを信じたかった。 それから幾日か経って、ゼロウの解体修理場に新型カラクリアンが三体現れた。 「魔申狩り」だと言う。 魔申とは神に背くカラクリアンのことだ。 すなわち反逆者を狩りに来たと。 |
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